クリーン言語とは


デビッド・グローブ氏が開発し、その後、同じ志を持つカイ・デイビス・リン女史と一緒に発展させた技法です。従来の心理セラピーで改善されなかった症状、特にトラウマセラピーに有効な効果を得た事を端に発する、英国発のカウンセリング技法です。

 

クリーン言語の「クリーン」とは?

話し手の言葉をそのままに受ける、聞き手(質問者)の先入観・体験によって話し手の体験を解釈しない、そのような在り方をクリーン(汚染されていない)といいます。

 

クリーン言語を用いた対話では、肝であるクリーンな質問を使い、全てにおいてクリーンである事(理想ですが)、極力話し手に抵抗がない問いかけで、話し手の体験を尊重し、発展させます。今では、臨床(心理セラピー等)からビジネス(コーチング等)まで、幅広い分野で活用されています。

 

特質すべきひとつは、メタファーを使う事です。メタファーを簡単に説明すると、比喩的表現のことです。例えば、上手く前に進めないという状況にあるとき、「壁にぶちあたったようだ!」という表現をすることはないでしょうか?こうした表現は、一般的に多くの方に使われています。

 

しかし、全く同じ「壁」をイメージする人はいないでしょう。

 

そこで、クリーン言語では、人それぞれに異なる固有の「壁」(メタファー)を具体的にしていくのです。その人の目の前にある壁は、一体どのような壁なのでしょうか?

 

さらに、その壁は何をしたくて、何がおこって欲しいのか、こうした問いかけから、「その人固有の物語」を紡いでいきます。

 

その物語にゴールは設定されていません。クリーンの質問の答えを通して、話し手の内側の声、内側の気づきと共に物語は展開していきます。

 

これは、世界にたった1つの、その話し手、その人だけの物語です。

 

この物語を進めることで、その人独自のアプローチで問題解決を目指します。これまでにない対話の始まり、一連の特徴的なクリーンの質問から、従来のアプローチでは解決できなかった課題の対処を可能にした技法です。

 

言い換えれば、言葉で表現出来なかった、言葉にならない感情を、その人独自のメタファーの物語の中で、その人が自分自身と向き合い、気づき、変容を促していけるプロセスです。

 

ただ、介入のないクリーンの質問を伴走にして、自分の物語を丁寧に進めることで、問題を自分自身で昇華していけることを目指します。その人の言葉や世界をそのまま「クリーン」な状態で保たれ、他人の解釈・押しつけ・アドバイス等が一切排除されていることも、重要な特徴です。 


詳細お知りになりたい方は、次のサイト(外部リンク)をご覧ください。

クリーン言語とEK (現在更新中のため、一時閉鎖中です。)