実験的挑戦と学び~セッションで覚えておきたいことを、覚えておくためにAIを活用するというアイデア その1

クリーン言語を体験なさっている方は、セッションの開始とその終了時ではご自分自身の違いが大きいということを体感なさっていると思います。

 

クリーン言語のセッションを通して行きついた世界観を、まざまざと目に見える形に具体的に残すことができたら、どんなにいいだろう!

 

こうした思いつき、というか、半年以上前から考えていたことを、試してみる機会を頂きました。この記事はその1(前半)として、なぜ今回このような実験的挑戦をしたのか、書いています。お読みいただけると嬉しいです。

 

  • クリーン言語のセッションで変化した自分の感覚を覚えておきたい。

 

仕事上の対人関係や親子の問題、パートナーとの確執など、クリーン言語のセッションで扱って頂くテーマは多岐にわたりますが、セッションの終了時には問題への見方が変化します。

 

そしてそうした変化へと違いをもたらすところへ至ったときの心象風景は自分にとって実に鮮やかで、ずっと覚えておきたい!と思うことが多いです。しかし、私は忘れっぽいので、この感覚を覚えておきたい、と思っても残念ながらすぐに忘れてしまうのです。

 

強く感じることができていれば、意識的には忘れても、その感覚は残っているという考え方もあり、それにも賛成ですが、ふと目にした瞬間に、すぐにその感覚を思い出せるような、感情のアンカリングのように使えるものは何かないかと考えたのです。簡単に言うと、やる気スイッチ?

 

  • セッション後の気持ちはそのときに十分味わってもらい、その後いつでも思い出すためのスイッチはないか。

 

例えば、何か失敗をしてしまってどうしたらよいかわからなくなったときに、自分の大切にしている強みを思い出せるような。或いは悲しい出来事に心を占められているときに、一筋の光を思い出せるような。自分独自の勇気づけスイッチ、或いは思い出しボタン

 

クリーン言語のセッションで、自分の大切にしている価値観や幸福な状態をメタファーを通して深堀し、具体的にして、身体化し、そのときの状況(心象風景)のスナップショットを撮ってみる。そうだ!絵に残してみるっていうのはどうだろう。そのような考えです。

 

クリーン言語でもシンボリックモデリング(クリーンランゲージ)では最後には自分で絵を描くことをするそうです。確かに、自分でアウトプットすれば、それだけその情景はより強く自分自身に印象付けられるかもしれません。

 

しかし、私には美的センスが皆目ない!!

 

学生時代の美術の成績は悪くはなかったし、一瞬ですが漫画家を目指した時期もあった私は絵を描くことに抵抗はありません。

 

しかしながら、自分の心象風景や思いを形にするとき、どんなに一生懸命描いても、うーんという感じでした。

 

そして以前、自分の想い・願いを表すコラージュを作るというセッションに参加したときに、まっっったく自分の思う形を見つけられず、喩えでなく本当に涙がこぼれる経験をしました。自分の大切な思いなのに、それを自分が思ったように表現できない。。。。これ、結構なトラウマになっているかもしれません。

 

  • AIを活用したら、どうだろう?

 

そして最近コーチングの現場でも、ほかの仕事現場でも、AIに触れたり、活用する機会が多くなってきたのですが、その時に思いつきました。

 

AIで画像を生成したら、どうだろう?

そうすれば、後で絵にしなくてはという思いを片隅に抱えることなく、その世界を堪能していただけるのではないか。自分で描いて納得できる人はそれでも良いと思います。そして生成画像では、何だこれは、全く違うと失望なさる人もいるかもしれません。

 

でもやってみたらよいのでは?ねこみみすとの皆様が受け入れてくださり、クライアント役の方も同意していただき、クライアントが体験している心地よい状態をAIで画像にしてみるお試しセッションを開始しました。

 

  • 学びは二つ

結果として学んだことは2つです。

 

ひとつは、テーマ設定の難しさ、というか序盤の構成です。今回のセッションは「あなたが最も充実していた瞬間を思い出してください」という言葉で始めました。ガイド(ファシリテーター、コーチ)が誘導し、その後もその瞬間へと質問を進め、ガイドが誘導しているところは、クリーン言語のセッションとしてはどうなのか。

 

もうひとつは、画像という形でお渡しすると、喜んで頂けたこと。一つに決め打ちするのではなく、いくつかのパターンをご提示してピンとくるものをご自身で見て頂けたことは、たとえそのものずばりのできではないにしても悪くはないと思いました。

 

次回のブログでは、実際にどのようなことが起こったのか、そして今後の可能性について書いてみたいと思います。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。