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問題解決したときの姿のみを追いかける、と何が起こるか?問題が置いてけぼりになることがある。

クリーンの質問は大変に使いやすいし応用が利くが、やはりクリーンな進行を伴ったクリーン言語そのものを普及したい、今日はそんなつぶやきです

 

「何が起こってほしいか」という質問から始まるクリーン言語のセッションのクリーンの質問は、問題解決の為のカウンセリングや目標達成のためのコーチングに活用できる。

カウンセリングであれば悩みの解消、コーチングであれば「こうなりたい」「これを達成したい」というありたい姿になることが目標となるとしよう。

 

目標は、当たり前だけれど、今かなっていないから目標としてあるもの。

 

目標を達成したらどうなるか、悩みが解決したらどうなるか、それをイメージすること自体はより一層その目標にコミットしたり、その目標を目指す意味を再発見できたり、狭まって凝り固まった視点を変えるなどのメリットがある。

 

しかし、イメージなど初めからできないというひともいるだろう。

 

そして、当たり前だけれど、それが達成できていない現状に苦しんでいる本人の現実を無視してよいモノか?

 

今抱えている問題を直視せず、夢の世界(目標達成時の世界)へといざなわれたら、その時は気分も高揚するかもしれない、できるかもと思うかもしれない。だが問題は置いてけぼりにされている。

 

問題、それは本人が「今」「問題だと思っているコト」であり、それに対して本人が向けているまなざしをこちらが憶測、判断、誘導せず(クリーン)に探求していくプロセスは貴重だ。

 

このプロセスを切り取って(つまりチェックイン、目標の明確化として)、ブリーフカウンセリングや一般的な目標達成型のコーチングにつなげていくことは可能だし、役に立つだろう。

 

ただ、「望ましい結論への誘導」を持ち込まずに、クリーンな進行で内省を深めることが、根本的な問題解決、解消、視点のこだわりからの解放への気づきに繋がることを知ってしまうと、何だか急かされ、急かされてもいいけれども、思い浮かべるリソースは表面的な気がした。ひとりのネコミミストの個人的つぶやきです。