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守りの鉄板、成長の土壌。

本心を表さないことや、自己防衛の強い人に向けて、「鎧を着ている」という表現をしますね。セッションのあとから考えると、あれはこのような鎧の一部だったのかもしれないと振り返りました。

 

あれとは何かと言いますと、先日のセッションによって一番最初に形になったメタファーです。それは背中に張り付いた鉄板でした。

 

ちょっと苦手だなぁでもその人から好かれたい、うまくコミュニケーションを取るにはどうしたらよいか、というテーマでした。そのときに感じていた感覚、これに関して焦点を合わせて話を聞いていただきました。クリーン言語のセッションを始めると、この感覚が鎧、というか、鉄板のメタファーへと変化しました。

 

今回は、これがどのような変化をしていって、何を感じたのかを体験談として書こうと思います。

 

その鉄板、ぺったりと首の後ろから両肩、そして背中の真ん中より少し上までぴったりと張り付いて重く、動きづらくしていました。

 

クリーンの質問に答えていくうちに、皮膚と同化するくらい薄かったそれはだんだん重みを増し、でこぼこしていた表面から白い細い蜘蛛の糸のようなものが養分を求めて伸びていくイメージへと変化しました。

 

養分を取ることでどんどんその板は厚みを増していく。

 

蜘蛛の糸のような細い糸は少しだけ太く、色もほぼ透明から真っ白に変化していました。

 

そしてたくさんの養分に、厚みに、耐え切れなくなった鉄板は、ひっくり返りました。背中からはがれるように外側に。

 

内側には木が育っていました。。。

 

水平になった元鉄板、今は黒い厚みのある土壌、その上に大きな木がたくさん生えている様子に変化し、そのイメージが思い浮かんだときに、ほっと息をつけている自分に気が付きました。

 

そして、このセッションの私の理解としては、2つあります。

 

  1. 鉄板は守りであり、固いから外側からの刺激を跳ね返す。
  2. 土壌は成長の苗床であり、外側からの刺激を栄養分にして取り込む。

 

中側は守られているから安心できます。私は、言葉では、意識では成長を望み、挑戦をしたいと思っていても、ここまで生きてくると守りたいもの、現状満足でよいではないか、成長なんか必要ないし、できないのではないかという考えも同時に持っています。

 

私の最初のメタファーである鉄板は身体全体を覆うのではなく、背中だけにあったということからも、自分の目に見える範囲は「いつまでも成長」の意識、でも目に見えない裏(背中)では守りたいというもう一つの意識の側面を体感覚としてはっきり認識できました。

 

意識を体で認識できただけでなく、その鉄板が土壌となって大きな木が育っていくイメージを持てたことから、飛んでくるかもしれない弾丸(自分が傷つくかもしれないこと)を守る背中の鉄板は、はじき返すのではなく、すべてを養分として取り組む土壌に変えるができるという勇気をもらいました。

 

信じられないかもしれませんが、こうしたメタファーやイメージ、そしてそれが変化していくことも、クリーン言語のセッションを続けていくことで、どなたでも経験できます。

 

考え方が無理なく変わることが期待できるので、ちょっとでもつらさを抱えている方に、体験していただきたいと強く思いました。

 

今回の体験談は、以上です。