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試行錯誤!シンプルだけどパワフルな新ワーク体験!その①

クリーン言語の開発者、デイビッド・グローブ氏は実にたくさんのワークを開発しています。

 

我々ネコミミストは、そうした数多くのワークの中から厳選し、皆さんと一緒に楽しみながら簡単に取り組める形式にアレンジして提供できないか試行錯誤しています。

 

今回はそのような中でも文字を活用するワークの実践研究(?)をメンバーみんなで取り組みました。個人的には想像以上の学びとなる結果にびっくりでした。

 

今回はその体験談です♪

 

「文字」の活用。何が起こるかドキドキワクワク。

通常、私たちのクリーン言語のセッションは、テーマについてクリーンな質問を投げかけ、それにクライアントは自身の「言葉」で返答し、内省を進めて気づきを重ね、それが問題解決・解消へとつながることを狙った自己探求の旅です。

 

今回メンバー全員で試してみたのは、紙に書かれた文字、単語や文章を活用したワークです。各人別々の言葉を選ぶのではなく、共通の言葉を使うことに今回は決めました。

 

メンバーみんなでまずどんな言葉を選ぶか、検討。そしてとりあえず、お題に選んだのは四文字熟語でした。それは、

 

「試行錯誤」

 

この熟語に対して、ファシリテーターがクリーンの質問を繰り出します。

 

どうなるのかな。ドキドキ。

 

 

特に思い入れはないはずなのに、何やら思考が刺激される新感覚。

特に何の変哲もない、意味合いを一生懸命考えなくても理解できるこの四文字熟語。

 

特に何か自分は学ぶことがあるのかな、と、本当のこと言うと少し斜めから考えていました。

 

ところが

 

出てくる出てくる。

 

自分で書いた文字を見つめているだけですが、クリーンの質問に応じて眺めていると、不思議と様々な感覚、思いが紡ぎだされてきました。

 

私の気づきは色々ありましたがその中でも特に二つ、ご紹介したいと思います。

 

まず、試行錯誤の錯誤、この四文字熟語での錯誤の意味は、間違いとか誤りですね。その中の「錯」という文字の旁(つくり)の「昔」という字に意識が行くことに気づきました。私のこの意識への解釈は「あやまち、間違い、失敗」はその時点で過去のもの、ということ。

 

いくら後悔しても取り返しがつかないもの。このように考えていることについて、失敗に対する寂寥感、無力感を感じる自分もいました。

 

「失敗から学ぶ」「失敗したときほどチャンス」と言っているときの自分は、確かに本心からそのようには思えてなかったかもしれません。

 

そして二つ目。

 

間違うと感じてしまう寂寥感、無力を避けるために「試行」は本気でやってこなかった。真剣に試行するのでなく、失敗しても自分が傷つかずに済むために本気で「試しにやってみる」ことがなかった。

 

クリーンな質問が投げかけられるたびに、まるで石を投げ入れた水面にできる輪が次々広がるように、様々な思い、考えが浮かび、広がっていきました。

 

最終的には「一つひとつの言動にしっかり責任が持てるように、細部までよく考える」と最近抱いていた漠とした不安感に対する一つの解にたどり着いていました。

 

 

テーマは同じでも各人によって受け取るモノは全く違う。

本当に短時間のセッションでしたが、その後、メンバーで気づきの共有をしました。

 

そこでは、「へー、そんな風に感じるのか!」「そんな見方をするのか」「そこに注目するのか」と驚かされました。

 

自分で紙に書いただけの、たった4文字の漢字のつらなり。

 

縦書き、横書き、紙のどこに書いたのか、それぞれ違う。

その言葉をどのように体験してきたのか、おそらく、それぞれ違う。

 

同じ言葉を使った自己探求の旅は、それぞれ違ったものでありました。

 

こうして、ワークが始まる前の私の斜め目線の疑いはかき消され、この学び方に前のめりになったのでした。状況に応じて、このワークの結果を、通常のクリーン言語のセッションにつなげていくこともでき、気づきをより深めることもできそうです。

 

今後も様々なパターンで、このワークを「試して」いくことになりました。ですので、このブログも「その①」としています。

 

 

いつかまたこちらで学びをシェアできることを楽しみにしています。