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すぐにカッとなってしまうことを、コントロールできない要因を探るセッション。

今回出会ったメタファー

今回出会ったメタファーは、体の後ろ、内側ですけれどもぺったり張り付いた黒い影、でした。

 

ちょうど下の絵のような感じです。もっとも、形としては私の体の形にもうちょっと沿ったもので、前方後円墳のような形です。厚みは感じませんでした。

テーマは感情のコントロール

今回のセッションのテーマとしては、すぐカッとなってしまうので、なんとか怒りの感情を感じても、それをコントロールしたい、というような内容でした。

 

セッションが進むと、自立した存在だったその前方後円墳のような形の影は、最終的には横たわって黒い色は液体の玉のようになり、上方の強い光に吸い取られていきました。

 

跡形もなくなるのではなく、後には色を失って、少し下の方の角が崩れた前方後円墳のような形の抜け殻のようなものが残されました。

 

その時感じたことは、「あー、疲れてたんだ、私。」

 

 上に吸い取られていった 黒い液体は上に吸い込まれて浄化され、残された抜け殻はすかすかになって自立していない状態、何だか余計な力がすっと抜けていく感覚でした。

 

 ところで、この上に吸い込まれていく、という動きに私は注目しました。認知言語学の本を読むと、方向づけのメタファーとして「楽しいは上」「健康と命は上」など、ほかにも多くの記述があります(”レトリックと人生” G・レイコフ、M・ジョンソン 大修館書店)。確かに元気なときは背筋も伸びて顔もうなだれることはないし、健康でないときは横たわりますよね。そのような体感覚から生まれた方向づけのメタファーの一つです。

 

黒い色が抜けて、上の光と同化することは、心だけじゃなく、体もしっかり休めて元気を取り戻し、楽しくいなさい、という自分からのメッセージと受け取りました。

 

メタファーのあった場所の変化

さて、こうして一つのメタファーが変容した後は、そのメタファーが元々あったところに何か変化がないか、しっかり確認をします。

 

そしてこれまでの私の経験では、一度メタファーが変容してしまうとそこには同じメタファーがあることはほぼなかったと思います。ですので、最近はもともとメタファーがあった場所を一つ一つ丁寧に確認していく必要はないのではないかと浅はかにも思い始めていました。しかし今回は違いました。

 

コーチ(或いはファシリテーター、質問者)から、元々そのメタファーがあった場所に何か違いはないか聞かれたとき、そこに同じメタファーがあることに驚きました。

 

しかし、それは最初に見つけた影とは違い、幾層にも重なっている感覚がありました。

今回は時間の関係でこのメタファーについては次回取り扱うこととし、パーキングをして終了しました。

 

次回まで時間をとってよく知っていきたいと思います。

 

 

ありがとうございました。

 

学びのまとめ

・感情のコントロールにはいろいろな手法がありますが、メタファーの力を借りて内省を深めることは、想定以上の、というよりも想定外の発見がある。

 

・感情をコントロールできない要因は一つではない。

 

・聞き手を型にはめず、個人特有のナラティブを紡ぐことが、個人特有の「答え」に導く。

 

・疲れの蓄積は気づきづらい。その影響は大きい。早めの気づき、早めの対処が重要。

 

 

 

如何でしたか?

 

感情のコントロールについては色々学習して試しているが、もっと知りたい、或いはすっきりしていない方には、ぜひ一度、クリーン言語のセッションをお勧めします。