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惑星とメタファーの春に

 

 

クリーン言語を学び始めた頃、カイ先生から、「メタファーにはポジティブもネガティブもありません。

だから、このメタファーはネガティブだと決めつけて、扱うことを止めててしまうと、

大切なリソースを見過ごしてしまいますよ。」と教わりました。

 

そして、「そもそも、メタファーの良い悪いをどうやって判断できるのですか?」との問いに、

私はメタファーを「判断」していたことに気づきました。

そして、その「判断」が、クリーンな状態から

歩自分を遠ざけてしまうということにも気づきました。

 

同じように、占星術の世界でも、惑星に良い悪いは無く、

ただその惑星なりの働きをニュートラルに行っているだけと言われます。

 

ごもっとも、と納得はするのですが、さて、こと自分のホロスコープとなると、

やはり、吉星や凶星と言われるものの動きが気になり、

良くない影響を受けそうな星回りが巡ってくると、心配の種となってしまうのです。

 

この春一番気がかりなのは、私のインド占星術のホロスコープで、

高揚する(超元気な)火星にどう影響されるのかということでした。

 

火星の象意はいろいろありますが、起こさなくてもいい争い事で、

コミュニケーションに支障をきたしたり、

短絡的な行動を取って、取り返しのつかない事になったらどうしよう、

とネガティブな状況がいっぱい浮かんで来るのでした。

せっかく、暖かくなってきて、春なのに、心配ばかりして過ごしたく無いと思い、

このことをテーマにセッションを受けました。

 

最初に浮かんだのは、火の気の見えない、でも奥の方で燻っている焚き火。

ただ、その焚き火には特になんらかの強い意図は無く、あっさりと片付けられてしまいます。

焚き火があったのは、木々に囲まれた公園のような場所でしたが、

だんだんと其処は、何もないうっすらと

白いもやのかかったような空間になっていきました。

 

どうやら私は、そこに特定の惑星のエネルギーを

ホログラムのように映し出していただけのようです。

燻っている焚き火は何かをきっかけに、一気に燃え上がる火種を準備している、

私の中の火星のイメージでした。

 

では、どのように私は惑星のエネルギーをキャッチしているのかというと、

頭頂のセンサーが反応して、体の中にエネルギーが入ってくるシステムのようです。

そのほとんどは、気づかないうちに流れ去っていくのですが、

稀に強烈なビームが体全体に行き渡って、私の行動や発言を支配してしまいます。

 

火星の真っ赤なエネルギーが体いっぱいにあるのを感じて、

このままでは、望ましくない方向に突き動かされるてしまうと思った時、

さっきの白い空間の存在に気づきました。

 

次の瞬間その空間が、体の中へと流れ込んできて、

真っ赤だったものに白が混ざってだんだんピンク色に変化していきます。

それと同時にエネルギーは私をコントロールする力を失ったことがわかりました。

 

何かが、自分の中で起ころうとしている時、

それが望ましくない感情であったり、衝動である時、

距離を取って冷静に判断できれば、まず問題は起こりません。

でも、なかなかその場で気づくことは難しいものです。

 

このセッションで私は、ホログラムの空間というリソースを手に入れました。

これはきっと、リスキーな場面で無意識に私を助けてくれるでしょう。

 

ニュートラルに物事を受け止めるようになりたい時、

メタファーで自分の反応のメカニズムを探ってみるのもいい方法だとわかりました。

 

なぜって、これで私は余計な心配を手放して、気持ちのいい春を楽しめそうだからです(^^)/